まーちゃん

「不安よりも、好奇心に正直に」
自分のために叶えたガラス職人の仕事

前職は会社員で、医薬品を販売する仕事をしており、ものづくりとは無縁。震災で隣町へ職場が変わったことがきっかけで、転職を考えるようになりました。それまでは会社に雇われているという安定感だったり、家庭のため、お給料のために働くという感覚でしたが、ある程度年齢を重ねてきて、今度は自分のために働いてみようと思ったんです。これまでと全く違う環境で働くことに対しては、不安よりも好奇心のほうが大きかったですね。実は20代のころ、吹きガラス職人にあこがれていたんです。ひそかに夢見ていたことだったので、純粋にわくわくしました。不安も少しはありましたが、とにかく自分がひたむきにやれば、いつか報われると思ったので。iriserでのランプワークは、吹きガラスとは異なるけれど、想像以上に難しく最初は慣れるまで大変でしたが、今は制作しているときがとても楽しい。iriserは立ち上げから少ししか経っていないので、まだ手探り状態。伝えきれていない魅力がまだまだたくさんある気がしています。失敗している過程も見てもらいたいですね。きれいなところだけ見せている会社はどこにでもありますから。

ガラス制作で必要なのは「満足しないこと」と「捨てる勇気」

制作では「上手にできた時も満足しない」ことを常に心がけています。ガラスはその日の自分の感覚によってうまくいく日とそうでない日があるので、一度うまくいったからと慢心せず、自分には常に何か欠けているところがあるんだと意識していますね。制作に限ったことではないですが、生涯勉強なのかなと。また、うまくいかない時は制作途中でも新しく一から作り直すという勇気を持つこと。できそうで難しいことですが、この「いさぎよさ」も、限りある時間のなかで商品を作るには必要です。

暮らしに寄り添うアクセサリーで、人々に輝きをとどけたい

これからのiriserでは、今ある商品はもちろん、さらにたくさんの人が手に取りやすいものを作っていきたいです。アクセサリーをつける人口は昔よりも減っていると聞きますが、そんな中でも、誰かの暮らしに寄り添えるような商品を届けたい。アクセサリーは確かになくても生きていけるものですが、アクセサリーを身に着けることでいつもよりすこし明るい気持ちになれたり、背中を押されたりしますよね。iriserを目的地に遠方からいらしてくださるお客様や、キラキラした表情で制作体験に参加してくださるお客様の顔を見ると、とてもうれしい。ガラスの商品をとおして、自分自身もお客様もまさにガラスのように輝いていられたらいいな、と思っています。